前回のひまわりの開花のお話の続きです。
ひまわりのお世話から環境調整について改めて考えさせられました。お子様の育つ力を尊重して引き出せるかかわりって何だろう。環境には、『物的環境』と『人的環境』があります。環境には、私達周りの大人も含まれます。
『環境調整』は中心となる子を取り巻く人達が、その子を理解することから始まります。
今、目の前の子が何に困っているのか、何を求めているのか、どこに向かって伸びていきたいのか・・・お困り事に加え、好きなことや得意なことは何だろう。と、てぃだまち倶楽部は考えます。
望ましい行動ができたときには褒めるなど、その子が嬉しい対応を行い、望ましい行動を強化させていく行動療法的なかかわりも、人的な環境調整といえます。
問題行動(に見える)、その行動が起こる前の状況や、そのきっかけが生じない方法を考えたり、行動の後の対応への工夫をしたり・・・。
試してみた支援がその子にとって窮屈な時には、臨機応変に変更して、その時の育ちにフィットさせていく柔軟さも大切です。
また、『物的環境』では、その子の困り感に添った支援が必要となります。言葉でのコミュニケーションがまだ難しいお子様やや、今その芽生えが見えてきているお子様、どちらのお子様にも視覚支援は有効です。
目で見てわかる。
目で見たものと支援者の言葉がつながる。
支援としても、療育の面からもお子様が安心して外界とのつながりを持つガイドとなります。安心感を持って行動でき、達成感が得られると、自信につながります。
目から入る情報が多すぎて、気が取られて集中できなくなるお子様もいます。壁はできるだけシンプルにしています。特に、集団でのお集まりをして前を向く方向の壁はシンプルに『フロントゼロ』を目指しています。
他にも、タイマーで事前に終わりを告げて、気持ちの準備をできるようにしたり、視覚、聴覚、触覚様々な刺激を使ってコミュニケーションを行い、お子様たちが心地よくリラックスして過ごせる空間、楽しくて、その子の良さをいっぱい発揮できる環境を目指しています。
てぃだまち倶楽部のお子様たちは、玄関を入ると、飛行機や気球を追いながら上に意識を向けて、数を数えながら倶楽部の入り口まで登っていきます。帰りも数を数えながら玄関まで・・・。
個室の看板は少し高めに設定して、「こあらの部屋どーこだ?」「今日はりすのお部屋だよ」と、指さして教える機会をもつことで視線を動かす機会を持つようにしています。
もうすぐ開設半年が経とうとしています。これからも環境調整を大事にしながら、お子様たちと一緒に育っていきたいと思います。(^^)/
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