ハサミが苦手なお子様、実は結構いらっしゃいます。手先・指先の巧緻性や手と目の協調とも関連し大人が思うよりも高度な作業です。
てぃだまち倶楽部の療育ではお子様の段階に合わせて、今、どこで躓いているのか、できていること、できていなことをしっかりとアセスメント。
手先・指先の巧緻性を育み、目と手の協調を育みながらハサミの使用に至るまでの土台を作り、その一方で楽しみながら、ハサミの経験を持つ方針です。
ハサミの経験といっても、始めから本物のハサミを使うわけではありません。
苦手だから、何回も何回もやらせればできるようになる!
・・・・というわけでもありません。
苦手なことを繰り返して「できない」「やらなくちゃ」「たのしくない」を繰り返した結果、
ハサミ嫌い、製作嫌いになってしまうことも・・・。
ここで大活躍するのが・・・・小麦粘土用の小さなハサミです!
小麦粘土を切る小さなハサミ。始めは指導員の補助でチャレンジ!
切れた!!!
素敵な笑顔!
この後は、もう楽しくて、楽しくて・・・自分で手を添えて切り始めたお友達。
すごい集中力です!
このハサミは粘土しか切れないので、指を切ることなく安全に『自分』でハサミを使うことができます。補助は最小限に、お子様のできる力を信じて見守ることができるのも小麦粘土のハサミだから・・・。
粘土は紙と違って太さがあるので手を添えて切りやすいのもいいですね。
この、『自分でやってみたい!』『自分でできた!』がとっても大切なんです。
皆、とっても集中して粘土遊びでハサミを使っています。
できた!の達成感を感じながら、少しずつハサミの時の手先の使い方を教えていきます。
ハサミまでの道のりも遊びながら、楽しみながら。
手先の巧緻性と目と手の協調を図ります。
つまんで、自分の思うところにはさむ動作、入れる動作、できるかな?
相乗効果で、小麦粘土のハサミが上手になるころには通常のハサミも使えるようになってきます。
通常の子供用ハサミの動作も、まずはクリアファイルを切ってみるところから。
クリアファイルはある程度の方さがあるので、ペラペラの紙よりも安定して持てますし、
添えた手が透けて見えるので、「見えずに自分の手を切っちゃった!」なんてともなく、練習できますよ(^^)/
今は苦手でも、お子様に合ったスモールステップを示すと「やってみようかな?」と思えます。
チャレンジできる楽しさを沢山味わってほしいです。
Comments